千葉県長生郡長南町の由緒ある長福寿寺を紹介します。長福寿寺は1200年の歴史を持つ寺で、幸運の象と5つのご利益で有名です。心に願い事を念じて象の足を優しくなでると、必ず幸せになれると伝えられています。
幸せを呼ぶ伝説が寺に来たのは、430年前の室町時代です。長福寿寺の名僧は荒廃した比叡山を援助した人で、護摩修行をしている彼の前に幸せを呼ぶ象が舞い降ります。象は人々を幸せにするために来たことと、足をさすれば必ず幸せになることを伝えます。名僧がその話を広く知らせた結果、多くの人々が幸せになります。戦乱によって幸せを呼ぶ象の存在は長く忘れられていましたが、現在は復活して人気を集めています。
日本最大の御影石の像は、重さが8トンもあります。長福寿寺は桓武天皇の勅願により、最澄が創建しています。由緒ある大古刹で、中世には日本三大学問所となり寺院子弟の教育にあたります。現在の千葉県全域を束ねる大本山で、京都の毘沙門堂や大原三千院の門主も住職となっています。徳川時代には将軍から10万石の格式が与えられます。生きている人間を幸せにするのが仏教だというモットーがある寺は、時代に合わせたユニークな活動を行っています。
写経会や座禅会、講演会に加えて仏像作りにも参加できます。伝説も復活させ、現在では人気パワースポットのひとつです。寺には本物のインド菩提樹もあります。このインド菩提樹は、お釈迦様が悟ったときの菩提樹の末裔です。スリランカの寺院から寄贈されたインド菩提樹は、温室の六角堂で育てられています。お釈迦様ゆかりのインド菩提樹を見に、遠方からも観光客が訪れます。煙のように繁るスモークツリーも人気があります。中国原産のスモークツリーは、中国からヒマラヤにかけて岩山に生えています。6月中旬にフワフワになり、7月の初めには煙のように真っ白になります。寺のスモークツリーは、千葉県下でも最大級のツリーです。
長福寿寺は聖域であり祈りの道場でもあります。ご縁がある人々を明るく元気にする仏教のテーマパークを目指しています。エアコン完備の休憩室や絵馬を書くスペースもあるので、雨天でも快適に過ごせます。座禅会での座禅は、仏教1200年の叡智に基づいた座禅です。座禅会の時間は短いので、誰でも気軽に体験できます。時間は午前7時から8時までですが、仏事の関係で変更もあります。座禅会への参加を希望する場合は、事前に電話で確認すると確実に参加できます。